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役者からキャリアアドバイザーに

LAPRAS BACKBONE

今回は、エンジニアのキャリアアドバイザーをしている渡辺さんのキャリアを紹介します。

<経歴>
大学院を卒業後、人材紹介企業でIT業界を専門としたキャリアアドバイザーを3年。2社目は大手企業でITのエグゼクティブのキャリア支援を3年半経験。その後、LAPRAS CAREERの事業責任者に。


演劇で表現することに夢中だった学生時代

高校時代は、栃木県の男子校で演劇部に入っていました。読書好きだったので、本の中で出てきたものを頭の中でストーリーとして展開して体を使って表現することに夢中になっていました。

大学時代に初めて事務所のオーディションを受けて20歳で事務所に所属し、ずっと役者をしていた大学時代でした。NHKのBSのドラマ出演経験も。

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この写真は、都会に憧れる田舎のヤンキーの役を演じた時の一枚です。他に経験した役は、オーソドックスなものだとテレビ局のADや研修医など。

役者は、相手の感情を察してそれを自分の気持ちに乗せて表現します。
オーケストラでいう和音みたいなものを演技の世界という舞台上で展開していくので人の心の機微に敏感に気づけるようになりました。
役者時代に磨いてきた感覚が、エンジニアの候補者の方の考えていることを察知したり、寄り添うことが大切になってくる今の仕事で生きているように思います。​

役者からキャリアアドバイザーに

学生時代のアルバイトを通して厳しい労働環境の中で働くことを経験しました。アスベストを吸ってビルの解体に従事したのは衝撃的な経験でした。
世の中にはこんな問題があって、それが放置されているのかと、強い感情が生まれました。

今でも、文学や演劇を通して人間の生き方や理想的な心のありようについて考え発信していくことには大きな価値があると信じていますが、一方で、世の中に存在する差し迫った問題を解決したいという気持ちもありました。

人間は生きている時間の多くを労働に費やしますので、働いている時間が幸せな時間になるように(芸術的)、働く上で発生する諸問題の解決に寄与する(実際的)というのは、自分のテーマとして納得感がありました。

ですので、役者ではなく、企業で人事担当者として働く道を選択しました。社員が100人程の人材紹介のスタートアップの新卒採用担当として入社。
しかし、蓋を開けてみると配属先は人材紹介エージェント(キャリアアドバイザー)でした。笑

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正直、人材紹介エージェントの仕事には初めは気乗りしませんでした。文学好きで営業活動みたいなものに縁がない人生を送ってきていましたし、何か対面で人に提案していくとか提案を買ってもらうようなことを自分ができると思えなかったんです。不安でしたがとりあえず生活のためにやってみようという感じでした。

同期の女性がいたのですが、その方の立ち上がりがすごく早くて。一方、自分は立ち上がりがうまくいかなかったことが悔しくて、通勤電車が憂鬱なほどでした。

その頃、上司に「渡辺はちゃんとお客さんに向き合って真っ直ぐ真面目に仕事をしているから大丈夫、そのまま頑張れ!」とアドバイスをもらったことが転機になりました。他に信じるものも何もなかったので、その上司の言葉を信じてただひたすらお客さんに向き合うことを繰り返していました。
そして入社して半年程経った頃でした。高いスキルをお持ちの候補者の方を国内でトップクラスの企業とマッチングすることに成功しました。ご縁を繋いだ初めての成功体験でした。

キャリアアドバイザーとしての苦労とやりがい

その後は軌道に乗り、スタートアップ企業に在籍していた3年間で多くのご縁をお繋ぎし、その大半はお客さんからも良いマッチングだったと思ってもらえるものでした。

しかし、中にはミスマッチを起こしてしまったこともありました。

ミスマッチの内容としては、会社が求めている期待値とその方が持っている能力の間に乖離があってうまく力を発揮できていないことだったり、逆に、能力を持て余してしまって会社から異端児のように見られてしまっているようなことでした。

「あの時この求人に出会っていれば」「あの時強く意思決定を促しすぎなければ良かった」など反省することは山ほどあり、ミスマッチがあったご連絡をいただく度に責任を感じてキャリアアドバイザーの仕事を辞めることを考えました。しかし、その時できなかったことが今できるようになっていれば、めぐり巡ってお客様のためになるかもしれないと思い、キャリアアドバイザーの仕事を続けています。

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キャリアアドバイザーの仕事は、候補者の方が意思決定されて初めて利益になるというビジネスモデルなので、ご入社いただけないと積み重ねてきたもの全てがゼロになってしまいます。本当に100か0かなんです。営業としての数字の目標も背負っているので未達であれば会社から叱責されますし、そうするとだんだん心が歪んできて恣意的な意思決定の仕方をしがちになっていきます。そういった悪いスパイラルに取り込まれそうになることがたくさんあるんです。
でも、候補者の方に「ありがとう」「渡辺のサポートが良かった」など感謝のお言葉をたくさんいただいてきたために下手な仕事をするわけにはいかないと思っています。
お客様からいただいたご評価や感謝の言葉が自分の中で貯まっていて、それがあるからエージェントを続けてこれています。お客様に生かされているなと感じますね。

ITエンジニアに寄り添えるキャリアアドバイザーでいる為に

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6年くらいお付き合いがある個人のお客様がいらっしゃるんですが、ご縁をお繋ぎしてからその方のキャリアがどんどん伸びていらっしゃいます。その方のさらにその先、もっとその先までご支援できるエージェントであろうとすることを考えると、もっと自分もエージェントとして力をつけていって、ずっとサポートしていけるように、自分自身も努力し続けなければいけないなと思っています。

ITエンジニアを理解し寄り添えるキャリアアドバイザーでいるために、エンジニアの候補者の方が普段使っていらっしゃる言葉をそのままスッと理解できる状態を目指しています。

その目標のためにプログラミングスクールに通っています。インフラを組んだりコードを書いてアプリを作るのをやっていく中で、エンジニアの業務を理解できるようになりました。

エンジニアの方が面談に来てくださった時に、コードを書いてないとかインフラを触ったことがない知識レベルのキャリアアドバイザーに話をしようとすると、言葉を選ばせてしまうので、それを避けたいと思っています。
プログラミングの知識をつけたことで、候補者の方に言葉を選ぶストレスを感じさせることなくご対応させていただいているかなと思っています。

2社目は大手企業で3年半。その後LAPRASへ

2社目はパーソルキャリアエグゼクティブエージェントという大手企業のエージェントを3年半経験しました。

そこでは、自分よりも一回りも二回りも年上のエグゼクティブの方々をサポートさせていただきました。大企業の役員や代表取締役、あるいは高度専門人材として着任していただけるような方々などハイクラスの方々でした。エグゼクティブの方々のサポートは非常に手応えがあり、やりがいのあるお仕事でしたが、その方々が積み重ねてきたキャリアの軌跡を本当の意味で理解することはできなかったし、本当に優秀な方々を推薦することができれば、自ずとお話はまとまっていくのであまり自分自身が介在価値を発揮できている自覚も正直ありませんでした。

次の転職先を考える時に、3つのことを考えていました。

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1つは、今後エグゼクティブになられる可能性のある若年層の方々のサポートができる環境で働きたいと思ったこと。
2つ目は、自分自身が事業の一番初めのフェーズに関われることでした。
これまでサポートしてきたエグゼクティブの方が乗り越えて来られたような事業の初めのフェーズでのご苦労や課題を少しでも実体験として経験して、いつか改めてエグゼクティブの方々のサポートをさせていただく時に、本当の意味でその方々が経験してきたものや味わってきた感情を理解できるようになっていきたいという思いでした。

3つめは自分が大事にしていることとマッチする企業であるかということでした。

企業や、企業にいる人たちと100%完璧に分かり合えることは難しいですが、どこか一部しか分かり合えないのだとしたら、一番大事なものはお互いに分かりあっていたいという思いでした。

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LAPRASの場合は、エンドユーザーファーストということを掲げていて、僕もエンドユーザーファーストとは別の表現ではありますが、同じことをキャリアの中で大事にしてきたので、価値観が重なる会社だったら自分と合っているのではと思いました。

その3つの思いを満たしていたのがLAPRASでした。

転職は自分の成長に合わせて戦う場所を変えること

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個人的には、転職は前向きなものだと思っています。
組織の中で自分のやりたいことが全てできるわけではないし、成長に合わせて戦う場所を変えていくのは大事な観点です。
野球で例えるならば、初めはリトルリーグで頑張ってきたのであれば、次はさらに上のステージで甲子園を目指してもいいし、甲子園で戦えたら次はプロを目指すように、サラリーマンとして働く僕たちも、自分の実力とか、やりたいことに応じて適切な場を選び続けていき、より幸せなキャリア、人生を歩んでいくべきではないでしょうか。
少なくとも、そういった考え方や発想は誰しも持っていていいものだと思っています。

僕自身については、進化し続ける候補者の方々のキャリアの過程に対して、次のさらにその次のポジションのキャリアまでご提案できるように、日々力を高め続けていきたいなと考えています。

候補者の方の目指すゴールにつながるベストな一社を

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これまでの7年間、3社で法人と個人のお客様の双方をサポートするエージェントとして経験を積み、100人前後のマッチングをサポートしてきました。

マッチングのサポートで僕が大事にしていることは、目の前の候補者様のキャリアの全体をとらえた上で、次に転職するとしたらこの1社だというベストな一社を一緒に絞り込んでいくアプローチです。

僕たちが直接お客様に提供しているのは求人ですし、次の企業へのキャリアパスなんですが、次に入社いただく企業で得られるご経験が最終的な候補者様の目指すゴールに繋がっているのか、そこで得られる経験や人脈やスキルやノウハウは、その方が行きたい方向へ、後押ししてくれるものなのかどうか、この辺りをかなり丁寧に検討して選考プロセスを通じ候補者の方とすり合わせをして、お互いベストだと思えるところであればご入社をお勧めさせていただいています。こういう姿勢はシンプルですが、大事にしていきたいなと思っています。

また、お客様がキャリアで課題を抱えたときに、いつでも何度でも戻ってこれる場所として認知されるようなサービスを作りたいなと思っています。
何かキャリアで課題や悩みが出てきた時に、ここにいれば自分のことを分かってくれる人がその問題の解決のためにベストを尽くしてくれるという認識のサービスにLAPRAS CAREERをしていきたいというのが、長い目で見た時の目標です。
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今回はLAPRASキャリアアドバイザー渡辺さんのこれまでのキャリアについて聞いてみました。
社内の人間である私がいうのもなんですが、渡辺さんはとても聞き上手で、褒め上手。面談を受けたエンジニア候補者の方の満足度もすごく高いんです。人の気持ちに寄り添うのが得意なのは、俳優をされていた経験があってこそなんですね。
渡辺さんにキャリアを相談したいエンジニアの方は是非こちらからご予約お待ちしています。

また次回、別のLAPRASメンバーのキャリアをお届けできればと思います。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
今後もLAPRAS BACKBONEで発信を続けていきますので、是非アカウントのフォローや記事への「いいね」をよろしくお願いします。

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