「専門家として、勝てる良い組織を作り、再現性を確立したい」ゲーマー思考で築いたHRBP千田さんのキャリア 〜人事という天職にたどり着くまで/前編〜
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「専門家として、勝てる良い組織を作り、再現性を確立したい」ゲーマー思考で築いたHRBP千田さんのキャリア 〜人事という天職にたどり着くまで/前編〜

LAPRAS BACKBONE

LAPRASメンバーのこれまでたどってきた道のりから、キャリア作りに役立つ情報を提供する「LAPRAS BACKBONE」。今回は「人材採用に向き合う事業」であるLAPRASで「自社の人材」に向き合っている、HRBPの千田(ちだ)さんにお話をお伺いしました。

人材紹介の営業からエージェント、牧場、アウトプレースメント、人事...という、これまた異色のキャリアを深堀してみましたので、ご自身のキャリア作りに悩んでいる人事担当者の方の参考になると幸いです。

LAPRASでHRBPをしています、千田です。人事、採用、組織づくりを横断的に担当しています。2018年の頭にLAPRAS(当時の社名はscouty)に入社をして、そこからからずっとHRとして採用や組織づくり全般に関わっています。

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幼少期からいわゆる「オタク」で、小学生の頃から友人たちと4〜5人で家の中でパソコンのゲームやTRPGばかりやっていました。中学生になると、親に「テストで○位以内に入ったらパソコン買ってくれ」ということを交渉し、勉強してパソコンを買ってもらって。

当時はまだインターネットが無料じゃなかったので、夜の11時から繋ぎ放題のテレホーダイというサービスがあり、それで夜通しずっとネットサーフィンやUOというオンラインゲームをやっているという、中・高校生でした。生まれは青森なのですが、秋葉原に通えるという理由で東京に出てきました。

人材紹介から人事担当にたどり着くまでの、紆余曲折

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キャリアとしては最初から人事ではなく、新卒は広告業界向けの出版社で、代理店やデザイン事務所向けのエージェントをやっていました。当時、インタラクティブ広告やコミュニケーションデザインの分野に興味があったことが入社理由です。

その後、リクルートに転職した先輩から「年収が倍になる」と誘われ、リクルートエージェントに転職しました。営業として成果が出ていたので、自分より優秀な人がいる環境に行きたいという気持ちもありました。

リクルートエージェントに転職した後も約1年間、毎月連続で売上達成するなど成果が出ており、正直イキっていた嫌な奴だったのですが、関西に転勤してからはなかなか成果が出ませんでした。今振り返ると、「自分はやれるんだ」みたいな気持ちがあって学ぶ姿勢がなく、関西に噛み合ってなかったと思います。

いろいろあってリクルートを辞めてから半年くらい京都の牧場にいたのですが、東京に戻ろうと考えた時に、リーマンショック後で非常に景気が悪かったので、当時流行っていたアウトプレースメントのコンサルティング会社に就職しました。(アウトプレースメントとは、人員削減をする企業の依頼を受けて、解雇する従業員の再就職を支援するビジネスのことをいいます。 )
今までエージェントとして採用に関わる仕事をしていたので、次は退職に携わる雇用調整の仕事をやってみようと思ったのがきっかけです。

そこでの経験は、人事の仕事にも繋がる部分が多かったと思います。総額人件費の考え方や、会社がどのような意図を持って雇用調整を行うか、解雇に関連する法律であるとか。人材エージェントとして、雇用に関する法律は知識としては持っていたのですが、実際に企業側の立場から見ると、また違った視点が見えてきました。

雇用調整の現場を見て感じた「会社の責任」

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アウトプレースメントの仕事を始めたときは20代中盤だったこともあり、自分に自信もあったので、「仕事できない人がリストラにあうのはある意味当然」だと思っていた部分がありました。

でも実際にリストラを仕事として始めてみると、見え方が変わっていった部分は多くあります。一番印象に残っているのは、とある地方の上場企業で、50歳過ぎて収入も1000万円を超えるようなおじさん達の、転職先を探すお手伝いをしたプロジェクトです。

当時は仕事できない人がリストラされていくのはある意味しょうがないと思っていましたが、実際にそのおじさんたちと接してみると、真面目ですごく人柄のいい人たちだったんです。コンサルティングの中で今までの経歴とかを聞いていくと、すごく能力が高い訳ではないかもしれませんが、この人たちはその会社のために、何十年と尽くしてきたんですね。

ただ、会社の状況がガラッと変わった時に、必要とされる能力を持っていなかったり、会社自身が人員削減をしないといけない事情があって「辞めてください」と。「あなたのためを考えたら、転職したほうがより活躍できる環境がある」という話をされて、年収300〜400万円くらいの工場へ転職していくのを見て、考えることがありました。

地元で尊敬される会社に何十年と勤めていて、家族とか周りからも尊敬されていた人たちが、真面目にやっていたけど状況が変わったからといって転職しなくてはいけない。そうなった時に、経営者とか人事って責任は取らないんです。「あなた優秀ですね」って採用しておきながら、現場にマネジメントを丸投げして、現場で活用できないとなったら「じゃあ辞めてください」みたいな。

「経営者が危機感をもって先を見据える」とか、「時代の変化に適応できるように人事が能力開発をする」とか、そういうことを事前に会社がやるべきだった、できていたら違ったんじゃないか、というのは結構考えました。
その視点は今の自分の仕事にも生きていると思います。

辿り着いた人事・採用ポジションとフリーランス生活

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その後、リストラする会社を何社か見ていくと、リーマンショックで景気が悪いなか、GoogleやAppleのサービスはどんどん日本に入ってきて、日本から世界で戦える会社がないんじゃないか?という気持ちになりました。オタクだったのでニコニコ動画が好きだったこともあり、ドワンゴはユニークだし、色んなご縁が重なってドワンゴで人事職に就く事になりました。

ここが、天職に巡り会うきっかけになったポイントだと思います。

エージェントの時はもちろん採用の部分だけにコミットしますが、人事として会社で働く事になり、最初は中途採用から入って、新卒採用も任され、メンタル失調者のケアなどもやりました。その時は制度設計は担当していなかったので、入口の部分と出口の部分をやっていた感じです。

当時は正直「人事っていいな」とは思わなかったですね。とにかく会社からくる色んなオーダーに応えることが大変で、公認会計士を新卒で採用するとか、100人単位の採用が必要だったり、パートタイムで働いてくれるお医者さんを確保してくれだったり...もうとにかく色々な採用要件が発生して大変でした。

いつか独立もしようと思っていたのでフリーになって、人材紹介をやったり、採用コンサル的な仕事をしていました。実際、採用コンサルや人材紹介は実入りが良いビジネスでしたね。

ただ、お金のために仕事してると飽きるんですよね。

独立しても稼げることが分かったので、お金を稼ぐことはいつでもできると感じる様になりました。
今だからできる事を考えたとき、熱意が持てそうだった「良い組織を作る」ためには、ちゃんと会社の中に入った方がいいなと思いました。

そしてその後、企業の人事としてのキャリアを改めてスタートします。

人事と採用担当のポジションの違い

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(ちなみに人事と採用担当って、ぱっと見似てるように感じるますが、違うんでしょうか?という質問に対して)

人事と採用は似ているポジションとして捉えられることもありますが、あくまで採用業務は人事業務の中の一部です。ただ、人事業務の中では採用の部分は切り離しやすいので、採用担当というポジションが語られやすいのかもしれません。

会社としては人員計画の実現には、採用だけではなくて異動や育成等も含めた色々な方法があって、その一つの方法として採用があります。人事は入社後まで気を付ける必要がありますが、採用担当はあまりその後の事に関わらない構造になっている会社もあります。

まずゴールがあって、現状があって、このギャップをどう埋めるのか?

外から見ると、定期的に仕事が変わっているように見えますが、自分の中では繋がっていて。これはゲーマーだからかもしれませんが、仕事もゲームとして捉えている部分はあります。「このステージをクリアしたので、次の手ごたえがあるステージに挑戦する」みたいな感じです。

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ゲーマー的な考え方で「まずゴールがあって、現状があって、このギャップをどう埋めるのか攻略法を探す」という思考を何十年も前からしています。なので、自分が目指すゴールと現状を見比べてみた時に、「こういうチャレンジをしたい」とか「こんなことを実現したい」というものが見つかった時に、それが今の環境の中でできるのであればやるし、できないのであれば転職も含めて外部の機会を視野に入れる形でやってきました。

今だとゴールとしては「自分が専門性を発揮して良い組織を作り、それを再現性のある形にしていきたい」というものを置いています。20代の頃は「社会人として認められるような人になりたい」という目標があり、そのための一つの目安として「20代で年収1000万円稼ぐ」というマイルストーンをおいていました。
20代でマイルストーンは達成できましたが、社会人として認められるような人間というにはかなり未熟だったと思っています。

今の「再現性のあるかたちで勝てる組織を作る」というゴールに対しては、自分のなかでLAPRASの組織づくりは再現性があると考えていますが、LAPRASという会社自体が結果を出さないと「良い組織」「勝てる組織」を作ったとは言えないので、そこまでまずちゃんとやって。そしてその後に何社もそういう会社が作れるようになっていかないと、今のゴールまでは辿り着けないと思っています。

(「自分を幸せにするために、自分でキャリアを選んでいく」千田さんの人事のキャリアとこの先目指すもの/後編   へ続く)


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