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本出版からTV番組技術協力まで! 人気エンジニアブロガー「からあげ」さんにアウトプットを継続する秘訣を聞いてみた

こんにちは、LAPRAS BACKBONE編集長 大西です。
LAPRASでは、アウトプットを頑張るエンジニアを応援しています。今回は2021年にアウトプットを頑張られたエンジニアの方にインタビューをしたのでその内容をお送りしたいと思います!

年間アウトプット154個のエンジニアさんを紹介

今回、インタビューをさせていただいたエンジニアは、@からあげさんです!

年間のアウトプットやイベント参加などの活動量が多いことはもちろん、その活動内容も濃いため、様々なエンジニアの方に役立つ内容が伺えると思い選ばせて頂きました。


ーーまず、からあげさんの自己紹介をお願いします。

仕事は、組み込み系のエンジニアをしています。いわゆる普通のサラリーマンです。ネットでの活動は仕事と紐付けたくないので一切公開しておりません、申し訳ないです。仕事のかたわら、ネットでブログを中心に情報発信を20年以上続けています。

ネットでの情報発信は、特に技術的な内容に限らず、日記だったり、ラズパイ(Raspberry Piというシングルボードコンピュータ)やJetson Nano(NVIDIAが提供する小型コンピュータ)などを使った電子工作だったり、カメラ・写真、本・漫画、人工知能、珍スポット、グルメなど、多種多様な内容をアウトプットしています。こうやって並べると結構カオスですね(笑)

ここ数年はPythonのカンファレンスの地方版であるPyCon mini Shizuokaのキーノートスピーカーとしての登壇や、Maker Faireというモノづくり系イベントであるOgaki Mini Maker Faireへの出展などのイベントでの発表も増えています。また、ブログやイベントをきっかけに、ラズパイマガジンといった商業誌への寄稿に加えて、共著で「Jetson Nano超入門」、単書で「人気ブロガーからあげ先生のとにかく楽しいAI自作教室」といった書籍の出版もしています。

◆完璧を目指すよりもアウトプットすることを優先

ーーLAPRAS上での2021年アウトプットは154個とかなり多いですね

そうですね。数え方にもよりますが2021年はブログだけでも158記事書いているので、イベントでの登壇やGitHubのリポジトリ公開等含めるとアウトプットは200個は超えているのではないかなと思います。

数だけ聞くと多いようにも思えますが、その理由としてはなるべくアウトプットのハードルを上げないようにしていることが大きいかなと思います。
よく例に出すのですが、700年以上前に書かれた「徒然草」というエッセイで作者の兼好法師が以下のようなことを書いています。

「下手くそなうちは、人に見られたら恥だ。人知れず猛特訓して上達してから芸を披露するのが格好良い」などと、よく勘違いしがちだ。こんな事を言う人が芸を身につけた例しは何一つとしてない。

「徒然草」(吉田兼好著・吾妻利秋訳)より引用

私自身、まさにその通りだとずっと思っています。今になっても、格好つける余裕なんてないので、完璧に仕上げるよりはまずアウトプットすることを最優先にしています。

どんなに良いアイディア・コンテンツも、誰にも知られなければ存在しないのと同じです。一方、クオリティが低くても、誰かに伝えることで思わぬフィードバックをいただけたり、思わぬ発展につながることもあります。

例に出すと、最近、強化学習でスーパーマリオをAIに学習させて全ステージクリアするというチャレンジをしています。最初は、AIマリオで全ステージをクリアしてからドヤ顔で公開しようと思って年末年始にずっと取り組んでいました。ところが、これが難しくて1-2すらクリアできませんでした(笑)

このまま諦めようか迷ったのですが、私は思い切って全ステージクリアを目標にして、プロジェクトページをGitHubに公開して、ブログやSNSで一緒にプレイする仲間を募るという行動に切り替えました。

これにより、プロジェクトに協力してくれる仲間が増えてクリアするスピードが加速し、今は全ステージクリア目前というところまで来ています。
恥ずかしがって私一人のプロジェクトとして公開しないでいたら、いまだにステージ1もクリアできずやめてしまっていたと思います(笑)

ーー2021年はどのようなものをアウトプットされたんですか?

初めての試みとして、KDP(Kindle Direct Publishing)で「ゼロから始める情報発信」という書籍を個人出版しました。
「ネットでの情報発信で、自分の人生の可能性が少し広がるといいな」と漠然とした想いを持っている人に向けて書いた本です。

「情報発信すると(自分は)こんないいことがあったよ」という実体験から始まり「情報発信の続け方」をコンテンツの作り方をベースにして自分なりの考えを書いています。

LAPRASのユーザーの方には、アウトプットの重要性を感じている方が多いと聞いています。もし興味を持った方は、参考にしていただけると嬉しいです。

◆好きで続けたアウトプットで仕事にも良い影響

ーー2021年もコロナ禍でしたが、どのように活動をされていましたか?

リアルで行われるオフラインイベントが減った分、オンラインでのイベントの登壇が増えました。今年は個人では7つのイベントに登壇したのですが、全てオンラインでしたね。

モノづくりに関しては、在宅勤務が増えたことで妻から「在宅勤務中、オンライン会議中か一目で分かるようにして欲しい」とリクエスト受けたことをきっかけに、部屋でオンライン会議中か一目で分かるモニタをM5Stackというマイコンを使って作りました。

「WFH Monitor M5」在宅ワークの時、スマートフォンの操作で
リビングに居る家族に会議中(静かにしていて欲しい)かどうかを知らせる。

もともとは「ドアにプレート引っかけようかな」から始まり「せっかくだからリビングでも家族が確認できて、操作がスマホで出来ると良いな」と発想を膨らませ、素早くプロトタイプを作りました。自分の作ったものの中では、珍しくちゃんと役にたっている作品です(笑)

ただ、ハードウェアはやっぱりリアルなインタラクションや手触りが重要だと思うので、本音を言うと、オフラインのイベントでワイワイしたいですね。

ーー本業と両立で個人開発をされることは大変ではないですか?本業にとって良い影響はありますか?

基本、楽しみながらやっているので、時間が足りないなと感じることはありますが、大変とか辛いといったことは無いですね。

多分、辛くなったらすぐやめちゃうと思います。私は20年以上、ネットで情報発信を続けていますが、好きだから続けられたというか、好きなことだけが続いたという感じですね。なので、結構やっていることは時期によって変化しています。

仕事に関しては、ネットの個人活動は完全に趣味で始めたので、本業に影響することなんてないとずっと思っていましたが、最近はそうでもないかなと少し思うようになりました。

定期的にアウトプットしていると、文章を書く速度は確実に速くなりますし、文章で人に伝える能力も多少は上がります。そしてこの能力は、仕事でも凄く大切なんですよね。仕事で必要なメール、報告書、プレゼン、どれも人に伝わる文章を速く書くことが重要なんですよね。

最近だと、仕事の発表で表彰を受けました。イベントでの登壇でプレゼン慣れしていたのが良かったのかもしれません。やけに場慣れしているのをたまに不思議がられます(笑)

ーー本まで出版するなど精力的な活動をされていますが、そのモチベーションや原動力はどこから来るのですか?


私自身は基本的にやりたいことをやっているだけです。あと、定期的にアウトプットしていると人に依頼されることも多くなります。その際に、嫌なことや都合がどうしてもつかないとき以外は引き受けちゃうんですよね(笑)

「自分みたいな人が、こんな凄いイベントに参加しても良いのだろうか?」とか「自分が本なんて書く資格があるのだろうか?」とか思うこともあるのですが、依頼をいただけたということは、少なくとも一人は自分がふさわしいと思ってくれているということなので、それを信じて突き進んでいます。

そうやって新しいチャレンジをしていると、どんどん新しいつながりが増えて、そこからまた新しいチャレンジにつながっていくのはワクワクしますね。ひょっとしたら、それがモチベーションになっているのかもしれません。

◆個人開発がきっかけでテレビ番組からの依頼も

ーー個人で活動していてよかった出来事はありましたか?

今まで経験したことのない、新しいことができるのは良いことですね。
最近の例だと、とあるテレビ局の番組でAIに関して技術協力する機会をいただいたのは初めての経験でした。

こちらも、普段のアウトプットがきっかけとなり協力の機会をいただいたのですが、個人の活動をしていなかったらテレビ局に技術協力することなんて一生無かっただろうなと思います。

某テレビ局から協力のお礼としていただいた記念品

ーーサラリーマンで個人開発の活動をやりたくても一歩踏み出せない人もいらっしゃると思います。

そうですね、まず気楽に始めるのが良いと思います。Maker Faireや勉強会などのイベントに出てみるのも良いきっかけになると思います。外に出てみると、世の中には働きながら本業とは別に何かを作っている人が思ったより多いことに気付くと思います。
リアルでもSNSでもそういう人の存在が身近になると、いつの間にか自分も作って発信する側の人間になっていたりします。私もそうでした。

ーー2022年の抱負や目標などをお聞かせください。

特に決めているわけではないのですが、多分2021年と同じように、200個くらいはアウトプットするんじゃないかなと思います。

本は一冊は書きたいですし、何かしら新しいチャレンジもできると良いなと思っています。オフラインのイベントにも参加したいのですが、こちらは情勢次第といったところですね。

◆プレゼントで選んだキーボード

ーー今回プレゼントとして選ばれたキーボードは何ですか?

「#2021年を振り返ると」キャンペーンのプレゼント企画で、アウトプットをさらに応援するために、キーボードをプレゼントさせていただきました。

(LAPRAS BACKBONE編集部より)

「REALFORCE リアルフォース 東プレ R3 キーボード 静音 ハイブリッドモデル ワイヤレス Bluetooth USB 無線/有線両対応」 を選びました。

あんまりキーボード詳しくないので、ブログ仲間でキーボードに詳しい、ろんすたさん@変デジ研究所 という方に相談して決めました(笑)

無線対応ということなのでMacBook Airをクラムシェルモードで使ってみたいなと思います。また、REALFORCEの昔のモデルのキーボードも持っているので、ブロガーらしく、比較して記事を書いてみようかなと思います。

ーー最後に、LAPRASについて一言お願いします!

自分のアウトプットの量を可視化・分析できるというのが面白いなと思って登録しました。

本来の用途である企業からスカウトが来る期待は、登録したときは正直全然無かったです(すみません)。

ただ、自分の市場価値を定期的に確認したり、自分に興味を持ってくれる企業を知るというのは、非常に重要で価値あることだと感じています。自分のキャリアを考え直すきっかけの一つとしてLAPRASさんのサービスを活用するのは、良いのではないかなと思います。

私自身、LAPRASさんのサービスで、思わぬ企業から興味を持ってもらっていることを最近知りました。そのことで「こういうキャリアもひょっとしたらあるのかも」と考えるきっかけをいただいたりしました。

転職を考えている人はもちろん、今すぐは転職の予定がない人も、LAPRASさんに登録してみると思わぬ発見があるかもしれませんね。

ーーありがとうございました!これからもご活躍を楽しみにしております。


20年以上も情報発信を続けて来られたからあげさん。
続けるためのポイントを色々教えていただきました。
みなさんも、2022年は継続してアウトプットを頑張ってみてはいかがでしょうか?

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